離職者をなくすためにする新卒採用

多くの企業が新卒採用に取り組んでいます。新卒採用のメリットは、他の企業での勤務経験がないため、学生を社会人として一から育てることができるといことにあります。学生の期間にアルバイトをこなすことやサークル活動さらにはボランティア活動に参加をすることはあるものです。しかし社会にでて企業の一員となることは、給料の代わりにこれまでとは比べ物にならない責任や重圧がのしかかってくるものです。それだけに近年は、学生から堺人になった途端に適応することができず、せっかく厳しい就職戦線から採用までたどり着けたにもかかわらず、ごくわずかの期間で退社するというケースも目立ちます。

もちろん本人にとっては、せっかく得た正社員というポジションをごく短期間で手放すことになり、ふたたびなんらかの収入の手立てを探さなければならなくなってしまいます。それとともに企業側もせっかく新卒採用した人材がごくわずかの期間で退社をしていくのは非常に無駄の多いことです。なによりも一定の人数を確保して、一年間の事業計画をしているだけに、新卒者の配属されていた部署では、大幅に予定が狂ってしまうこともあります。もちろん新入社員が一方的に悪いというのではなく、近年は先輩となるべき社員たちの間にも十分な時間がなく、自分のことで手がいっぱいになりつつあるといことも問題だといえます。

かつては新卒採用後も、研修を繰り返したり、先輩から細かく指導を受けたりすることができたものです。しかし現在はいたるところで結果を求められるようになってきています。新卒採用されてすぐにはほとんどの場合、仕事を十分に把握していないものですが、それでも結果を求められる傾向は強まっています。そこで本当に新卒採用した人材が離職することなく会社のためになる人材とするには、長期的な視点は不可欠になります。上司や同僚とのコミュニケーションも活発にして、安心して仕事をしながら成長できるような環境作りが必要です。たしかに自分の仕事だけをやっていれば、余計なことは考えなくても済むのかもしれません。しかし企業の中で人材が育たなければ、会社そのものの成長もなければ、自分の仕事をバトンタッチできる人材も育ってこないということを認識したいものです。どうしても新卒採用は、学歴や取得している資格からかなりの部分を判断してしまいがちです。しかし長期的にはたらく人材を確保するわけですから、その人の人柄が最も重要な要素あると認識を改めたいものです。